ちょっと人生楽しく

プロフィール

rule of seas

Author:rule of seas
好きなもの:海
夢:「自分の造った船で世界中を回る」

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
趣味・実用
21754位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
アウトドア・キャンプ
1190位
アクセスランキングを見る>>

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第149話 『進水式』
「それでは
ささやかながら
進水式を行おうと思います」

『天睛丸』
を前に
師匠やみんなに囲まれて
厳かに
進水式がはじまりました


「えぇ~
それでは
名前を発表します」

お気に入りの
ジャックスパローのTシャツで隠された
嫁さんのチョコレートの
お披露目だ

「名前は『天睛丸』
名前の由来は
これからの僕の自作人生の出発点という意味と
いつもいい天気であるように
という願いをこめて
つけました」

ぱちぱちぱち…

ちょっと
誇らしげ


つづいて

シャンパンセレモニーと
参ります


用意していた¥4000の
シャンパンをあけて
もったいないので
ちょっとだけ
『天睛丸』に
かける


後は
みんなで飲み分ける



いよいよ
海へ

師匠の最後のレクチャー

「まず
海辺へ浮かべて
ティラーをつけて
とびのります」

師匠はジーンズ姿のまま
師匠の船にさっと
飛び乗った

「それから
ダガーボードをすばやく差し込んで
タッキングしながら…」


説明は途中でフェードアウト


あっという間に
師匠は沖へ…



えっ


って??

僕はいつ乗るの??


師匠は子供のように
楽しそうに乗っている



考えてもしょうがない
よしっ
僕も行くぞ


船を海に浮かべ
ティラーをセット

20100328120910.jpg


どごん

と『天睛丸』に
飛び乗った

この日風は
向かい風
風速10mくらいはあろうか



風に押し戻される前に
風をつかまなくちゃ




まずは
可動式ラダーを
おろして
シート(ロープ)を引いて
風をはらませる

20100328121039.jpg


そして
前に



すすまない…




すぐに岸辺に
押し戻されてしまった



師匠は
この強い風の中
ぐんぐん沖へ進んでいく



今度は端から助走をつけて
のってみよう

20100328121023.jpg


どごん



ラダーをおろして
シートを引いて…


すこし真横に進めた


でも
このまま進んでしまうと…

20100328121430.jpg


桟橋に
ぶつかる
ぶつかる




ぶつかった… (T_T)





僕が着ている
ライフジャケットは
膨張式で
一度開いてしまうと
使い物にならない…

ここで海に落ちてしまったら
みっともない
どころか
一張羅の僕のライジャケが
使い物にならなくなってしまう…

でも
風で押されて
桟橋の渡り橋に
さらにめりこんでいこうとする
愛しき『天睛丸』を
思うと…



じゃば~ん


胸近くまである
深さの海に
飛び降りた




ぶっしゅ~




こんな
ヨットのメッカで
ライジャケを膨らますようなやつは
そうそういないだろう


惨めにも
そのまま
『天睛丸』
を引っ張ってきて
ようやく
岸辺へ到着

「ん~~
どうしても進めない」

しかも
風はどんどん
強まるばかり

やっぱり
こんな初心者に
この強い向かい風
は厳しすぎる…


ほかのヨットも
強風のため
沖から戻ってきた

師匠も
戻ってきた





もう無理か…

「なかなか
前に行きませんね」

「とうとう
落水してしまって
膨らんでしまいました…」

「ディンギー乗る用の
ライジャケじゃないですよね
でも、もう風も強くなってきたし
もう今日はおしまいですかね」



やっぱり無理かな…


無理かな…






でも…



「もう一回
チャレンジして
だめだったら
あきらめます」



でた!!



僕の得意技
「もう1回」



あきらめの悪さなら
だれにも負けない…


師匠のライジャケを
借りて
もう一度
艤装品をチェック

ラスト
1チャンス


まず
船に乗って


可動式ラダーを
水面に立てる
シートを引く

そして



そうか

ダガーボードをおろすんだった





いままですっかり忘れていた…



そして
いっぱいに舵を切って
帆が風をはらむように
風をよく見て

もうちょい
もうちょい



ぱしん



風が帆に入ったぁ




「おぉ~
進んでる進んでる」

「その調子
その調子」

友達の
応援が聞こえる


にしても
今回はちょっと
様子が違う


船が安定している



師匠や友達も
力が入ってくる

20100328121048.jpg


「もっと前に体重乗せて」

「舵をしっかり立てろ」

「シートをもっと引け」

みんなの
怒声のような
歓声が湧き上がる



よしっ
いけそうだぞ
今度こそ


「その調子」

「もっと前に体重を乗せて」


さっきの桟橋だ
ここでタッキング(方向転換)


「ティラーを押せぇ~」

ぐぅ~っと
ていっぱい
ティラーを押し切って
船を風に立てる

20100328121137.jpg



風が裏帆をたたいた

「いまだっ」

「そこぉ~」



ギャラリーが
あちらこちらで
ぎゃーぎゃー言ってる
みたいだけど
本人はかなり必死で
聞き取る余裕はなし…


体を入れて
ティラーを元に戻して
シートをぐっと引く


ぐぅ~ん



『天睛丸』は
勢いよく
風に向かって進んでいく



「うおおおおぉ~~~~~」




「いけぇ~~~」


風を斜め前に受けて
『天睛丸』
がどんどん
どんどん
沖へ進んでいく

20100328121101.jpg


カメラマンさんも
友達も
桟橋を走って
僕と『天睛丸』
を追いかけてくる



『天睛丸』
はどんどん
どんどん

沖へと進む




「もう危ないから
もどってきてください」



師匠の声が
風の隙間にかすかに聞こえる

ふと後ろを振り向くと
だいぶ
沖に出てきていた



一気に方向転換して
みんなの待つ


岸辺へ追い風を受けて
まっすぐにみんなの下に…




「うぉぉぉぉぉぉ~~」


みんなの
拍手喝采で
迎えられた

「おめでとう」

「すごかったね」

「ちょっと
涙もんだったよ」

僕もちょっと涙ぐんだ


「師匠っ」

僕は
師匠の下に
駆け寄り

「ありがとうございました」


師匠の手をとり
熱く握手した


とうとう
ここまできてしまった

自分で作った船で
海を走ったんだ



この感動
僕は
一生忘れないだろう


つづく…
スポンサーサイト

テーマ:海がこの上なく大好き - ジャンル:日記


ご訪問、ありがとうございます

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。